あさとメェの稲刈り〜心はぐくむ里山じかん
2018.02.23
雪深いお山のむらのおはなしです。
このおはなしを綴るのは、こどもたちの寄り添いびと、ほまれさん。
こどもたちの毎日にあふれている「わくわく」のおはなしを写真やイラストで、みなさんにお届けします。
一冊のえほんをめくるように、楽しんでくださいね。
ー2017年 秋ー
里山にも、稲刈りシーズンがやってきました。
この時期のあさちゃんとメェちゃんは、“稲刈りあそび”をたのしんでいます。
「みなさん、お久しぶりです。やぎのメェです。私に頭突きしながらおじぎをしているのが、ともだちの“あさちゃん”です。どうぞよろしくね!」
あさちゃんは里山で稲刈りをするママに「がんばってー!」とエールを送ります。
あさちゃんのママだけではなくて、パパも、じじも、ばばも一緒に稲刈りをします。
あさちゃんもときどきお手伝い。
乾燥機に籾を入れるときはお相撲さんごっこ。「のこったのこった!」とじじが声をかけて応援してくれます。
こちらは籾摺り。
ママの背中を真剣に見つめています。
「あさちゃんもやりたい!」とまたまたお手伝い。
ちいさなあさちゃん。今は抱っこしてもらっているけれど、いつかママみたいに自分でできるようになるね。
さてさて、あさちゃんとメェちゃんの稲刈りあそびのメイン“里山tea time”がはじまりました。
籾殻のクッションにもたれながら食べるクッキーは最高!!
「おいしいね!お山きれいだね!」
「はい!メェちゃんもたべてね!」
山の湧水をゴクゴク。
「つめたくて さいこ~う!」
「メェちゃんも のんでね!」
※この日の帰り道、メェちゃんは しっとりひんやりしてました。ちょっと風邪をひいたようです。
「あさちゃ~ん!ママのお仕事、そろっとおわるみたいだよー!」
「メェちゃんまってて!もう少しでおわるから!!」
ゴシゴシ、ゴシゴシ!
「おくつ あらってるの!」
そっか。里山であそんだ帰りは、長靴きれいに洗わなくちゃね。
ママがいつも洗っているものね。
やさしさに包まれた里山じかん。
あっという間に日が暮れます。
また明日もあそぼうね。
執筆者
川延誉
東京都世田谷区生まれ。iターン留学にいがたイナカレッジを活用して雪の日舎でインターン中。
佐藤 可奈子
株式会社雪の日舎 代表。1987年、香川県高松市生まれ。立教大学法学部政治学科卒。大学卒業後、新潟県十日町市に移住、就農。「里山農業からこころ動く世界を」がテーマ。著書「きぼうしゅうらく〜 移住女子と里山ぐらし」