ふたりのじかんも大事にしたい〜最後の⁈ふたり旅行に行ってきました 妊婦編#10
2020.01.31
豪雪地・津南と豪雪地・妙高
どちらかを選ばなきゃいけないなんて、つまらない。
どちらも選びたいから、行ったり来たりする。
「二拠点居住」というライフスタイルへの憧れでもなく
ただただ、自分たちのしたい生き方を選びとってきた結果。
それが私たちの行ったり来たり婚です。
11月も中旬、わたしの誕生日に合わせて、ふたりで旅行に出かけました。
出産してしまうと、しばらくは夫婦ふたりでゆっくり旅行なんて行けなくなってしまうので、「ふたりのじかん」をゆっくり過ごしたいね、ということで計画。
とはいえ、妊娠8ヶ月になっていたので、行き先は近場で安曇野と草津に行ってきました。
今まではふたりで出かける先といえば、山の中だったり、行きたいところを詰め込むハードスケジュールだったり、テント泊やゲストハウス泊しかしたことのなかった私たちですが、さすがに妊娠中ということもあり、諸岡家ではなかなかしないようなホテル泊やゆっくり過ごす旅になりました(笑)
いわゆる普通の旅行です(笑)
この人とだから見たい景色
安曇野はお互い行ってみたかったパーマカルチャー塾なども開催しているシャンティクティへ。
ここでは自然農だったり、種子バンクだったり、持続可能な暮らしを体現していて、
「これからどんな暮らししたい?」
ということをふたりで考えながら過ごしました。
そんななかでも、「あ、こういう感じ!」という印象に残った風景がありました。
このゲストハウスがあるフィールドでは、「森のようちえん」(*1)にも場所を貸しているらしく、朝から子どもたちが登園してきていました。
私たちがチェックアウトのときにすれ違ったある男の子は、肩に大きな大根を担いでいたのです。
お昼ごはんにでも使うのでしょうか^^
「あんな子どもに育ってほしいよね」
と思わず顔を見合わせてしまいました。
(ちなみに生まれてくる子は、男の子の予定です!)
(*1)自然体験活動を基軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称
互いの想いを伝え合うじかん
また、草津では温泉も堪能しながら、ゆっくりとこれからのことを話す時間にもなりました。
そこでは
・子どもの名前どうする?
・どんな子に育ってほしい?
・これから行ったり来たり婚どんなふうにやっていく?
・それぞれ、これからの仕事の展望は?
・地域のこれから、自分たちがしていきたいことって?
などなど、ふたりのこと、生まれてくる子どものこと、そして私たちが生きていく地域のことについて、いつも以上にたくさん話をしました。
普段は……というか、特に妊娠がわかってからは、わたしが家のことや畑のこと、地域の作業などができなくなったことで、夫が津南に来てくれるときはそのできないことをやってもらうことで滞在時間が埋まってしまっていました。
それに加え、報告事項や連絡事項、決めなければならないことや変えなければならないことの相談などで、お互いのことをゆっくり話す時間やこれからのことについてじっくり互いの気持ちを伝え合う時間が減っていたように思います。
(↑会社か!って感じですよね)
なので、今回の旅行はとても良いじかんになりました。
なによりもゆっくりしたじかんを一緒に過ごすことができて、うれしかったです^^
この人とだから夫婦になりたい
前回のコラムでは、「家族を広げる可能性」について書きました。
そんなことを書いていると、じゃあふたりが婚姻関係にある必要ってあるの?と思われるかもしれません。
でも、あるんです。
多様な人たちと家族コミュニティを広げていきたい。
でもその核である夫婦となる相手は、この人じゃないとダメなんです。
その理由はいろいろあるのですが、一番は夫がどんなときも私にちゃんと向き合ってくれる人だからです。
そしてどんなときも全力で大切にしてくれる人だから。
これは多分、わたしだけでなく、まわりの人たち(友人や地域の人)に対してもそうだと思います。
この人と一緒だから、行ったり来たり婚ができるし、離れた子育てもやっていける自信があります。
わたしの家族も、津南の人たちも、そしてシェアメイトや関わる人たちのことも大切にしてくれると思えるからです。
離れて暮らしているのが平気だから、さっぱりしてるなと思われるかもしれませんが、実は夫のこと大好きなんですよ。
(実はでもないか)
なので、定期的に「ふたりのじかん」は大事にしたいと思っています。
特に、子どもが生まれると夫は自分の存在価値がなくなるのではないかと心配しているようなので(笑)より気をつけたいと思います^^
■行ったり来たり婚の津南拠点「Classic Lab 柳の家」
家主が出産・育児のため、2019年12月〜休業中。Classic Labのブログは随時更新しています。
■行ったり来たり婚の妙高拠点「こつぼねの家」
諸岡 江美子
スノーデイズファーム(株)webディレクター/保育アドバイザー。1987年、千葉県船橋市生まれ。東京都内の認可保育園にて5年間勤務、その後新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校、自然保育専攻に社会人入学。津南町地域おこし協力隊を経て、現在はClassic Labとして独立。雪国の「あるもの、生かす」という生き方を研究している。編集者、エッセイスト。