トラブル発生……!いざというとき、どう行動する? 妊婦編#11
2020.02.03
豪雪地・津南と豪雪地・妙高
どちらかを選ばなきゃいけないなんて、つまらない。
どちらも選びたいから、行ったり来たりする。
「二拠点居住」というライフスタイルへの憧れでもなく
ただただ、自分たちのしたい生き方を選びとってきた結果。
それが私たちの行ったり来たり婚です。
里帰り前、最後の健診で……
夫婦旅行から帰ってきた翌日は、里帰り前の新潟での最後の妊婦健診でした。
いつも通り夫も一緒に。
3日も丸々仕事を休んでいたので、午後には妙高に戻る予定でした。
この妊娠期間は、ありがたいことにつわりも軽く、大きなトラブルもなく過ごすことができていました。
毎回の健診でも、「特に変わりないです!」という感じで終わっていました。
この日も助産師さんとの問診では、特に気になる症状もなかったので、「変わりないです」と伝えて、あとは先生の診察で終わりだ〜と帰る気満々でいたのです。
ところが、内診したところ子宮頸管が短くなっているから、念のためおなかの張りを検査しましょうということに。
ノンストレステスト(NST)という機械をつけて、横になること40分。
その結果を先生に診てもらうと、
「周期的に張っていますね」とのこと。
おなかが張るということは、子宮が収縮していることなので、これが大きく、周期的になると「陣痛」になるということなんだそうです。
今から周期的に張っている……ということは、早産になる可能性がある……ということで、先生からはこの一言。
「今日は夕方まで点滴をして、様子を見ましょう。」
しかも、夕方になっても落ち着かないようなら、入院もありえるかも?と……
ええ〜〜?!
全く想定していなかった事態にあわあわ……
看護師さんが念のため、車椅子を持ってきてくれて病棟へ移動。
待合室で待っていた夫は、私がいきなり車椅子に乗って出てきたので、かなりびっくりしたみたい(笑)
まさかの一日点滴に、夫は……?
夫は午後には妙高に帰らなければならない上に、夫の車で病院まで来ていたので、帰りどうしようかな〜とか頭の中はぐるぐる……
そんな私に夫は
「仕事はなんとかするから、今日は一緒にいるよ」
とすぐに言ってくれました。
とりあえずすぐにお昼ごはんや必要なものを取りに帰ってくれて、職場にも連絡をしたようで、病室でできる事務仕事をしながら付き添ってくれました。
こうして、丸一日病院の中で過ごす日になってしまいました。
幸いにも、夕方には落ち着き、家に帰れることになり一安心。
旅行で少し無理しすぎちゃったかな?とふたりで苦笑いしました。
旅行翌日に健診に来たのもよくなかったかも……(笑)
夫はこの日も津南に泊まって一緒にいてくれて、翌日の早朝に妙高に戻りました。
いざというとき、どう行動するかで信頼は決まる
私一人でもきっとなんとかはなったとは思います。
でも今回は夫がいてくれる安心感を感じました。
また、いつも近くにいるわけではないので、もちろんすぐに駆けつけられないときもあるけれど、今回のように、いざというときにはそばにいてくれたり、仕事や自分のことも臨機応変にコントロールしてくれる夫への信頼はより強くなりました。
普段は「えみちゃんが好きなようにすればいいよ〜」とあまり自分の意見だけでは動かない夫ですが、
こういういざというときの決断は、めっちゃ早いんです。
結婚するときもそうでした。
いざ!ってときの、優先順位と決断がはっきりしているので、離れていても不安はあまりないんですよね。
それがあるから、行ったり来たり婚ができているんだと思います。
いつも全力で行動で示してくれる夫に、今日も感謝です。
■行ったり来たり婚の津南拠点「Classic Lab 柳の家」
家主が出産・育児のため、2019年12月〜休業中。Classic Labのブログは随時更新しています。
■行ったり来たり婚の妙高拠点「こつぼねの家」
諸岡 江美子
スノーデイズファーム(株)webディレクター/保育アドバイザー。1987年、千葉県船橋市生まれ。東京都内の認可保育園にて5年間勤務、その後新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校、自然保育専攻に社会人入学。津南町地域おこし協力隊を経て、現在はClassic Labとして独立。雪国の「あるもの、生かす」という生き方を研究している。編集者、エッセイスト。