雪の日舎からのファームレター02 田んぼに水を引け!いざ水源の旅
2018.05.28
このコラムの楽しみかた
このコラムは、山の農園からお手紙を届けるように、
農園の様子を動画でお届けします。
とはいえ、単なる動画じゃ面白くないと思い、
私たち(主に娘2歳)の副音声とともに、田んぼや畑での1日を振り返るかたちとなっております。
ぜひ、音が出せる場所で、お楽しみください!
雪国の春作業。いざ水源の旅へ
こんにちは、佐藤です。
冷たい雨の続く十日町です。いかがお過ごしでしょうか。
こちら雪国では、ゴールデンウィーク頃にやっと農道の雪もとけ
本格的に農作業が始まります。
いちばんはじめにする春作業は、
土側溝の掃除。
私たちの田畑では、山からの湧き水を使って栽培しております。
そのため、雪解けを経て、木々や土砂で詰まった土でできた水路をそうじすることから始まります。
この作業のことを、
「せきあげ」「せきさらい」などと言います。
この作業は、山の血管を通してゆくような作業で
山から溢れ出る湧き水がすなおに流れるようになると、とても気持ちがいいです!
水源へゆき、そこからこんこんと溢れる湧き水を目の前にすると
絶え間なく私たちに与えてくれる山の恵みに、感謝の気持ちでいっぱいになります。
せきあげによって、これから農作業でお世話になるこの自然に改めて感謝の気持ちを込め、
新しい季節の農業が始まります。
佐藤 可奈子
株式会社雪の日舎 代表。1987年、香川県高松市生まれ。立教大学法学部政治学科卒。大学卒業後、新潟県十日町市に移住、就農。「里山農業からこころ動く世界を」がテーマ。著書「きぼうしゅうらく〜 移住女子と里山ぐらし」