雪の日舎
管理栄養士さんに聞く!

白いごはんを食べてくれない!そんなときは……

2018.03.19

おかずばかり食べて、なかなか白いごはんを食べてくれない。

市販のふりかけばかりかけて大丈夫かしら……

ごはんにまつわるママの悩みは多く聞かれます。

 

まずは、なぜごはんを食べることが大切なのかを見ていきましょう!

 

ごはんを食べることが大切な理由

① 脳のエネルギー源になる

人間の脳は、エネルギーとしてたくさんの糖質を必要とします。糖質が足りなくなると、脳へのエネルギー供給が不足し、活発に働かせることができません。

 

② 脳は糖質を貯蔵できない

たくさんのエネルギーを必要とする脳ですが、糖質をわずかしか貯蔵できないため、毎日の食事からしっかり摂ることが大切です。

 

③ エネルギー源にはご飯が優れている

ご飯の主成分は炭水化物。炭水化物は糖質と食物繊維に分けられますが、ご飯は糖質の他にたんぱく質、ビタミン、ミネラルを含むバランスのとれた食べ物です。同じ糖質の砂糖やパンに比べ、ご飯は噛む回数が多くゆっくりと消化され、脳の働きを活発にします。

 

ごはんをしっかり食べることが大切だと分かったけど、なかなか食べてくれないのが現実……

我が家の子どもたちも、年齢が小さいときほどおかずを中心に食べ、最後に白いごはんが残ることがありました。しかし、そこには様々な理由があります。

 

白いごはんを食べない理由

①口の中で混ぜて食べることができない

日本では古くから、主食であるご飯と、味のついたおかずを口の中で一緒に混ぜ合わせる独特な食べ方があります。

年齢が小さい子どもほど、口の中で混ぜ合わせて食べるのは難しく、味のあるおかずを先に食べ、味のついていないご飯を残してしまうことがあります。

年齢が進むにつれて、上手に食べられるようになるため「ご飯とおかずを一緒に食べようね」と優しく教えてあげましょう。

 

②お腹が空いていない

空腹であるかどうかは食べる量に大きく関係してきます。あまりお腹が空いていないと、好きなものだけを食べて、あとは残してしまいがちに。

食事時間のリズムを整え、食事に影響するおやつの食べ方を見直しましょう。また、お腹がぺこぺこになるくらい、たくさん体を動かす遊びもとり入れてみてくださいね!

 

③同じ形態に飽きてしまう

子どもは新しいものに興味が向くや傾向があります。おかずは毎食違ったものが出てくるけど、白いごはんはいつもと変わらないため、少し飽きてしまうことも。時々は白いごはんだけでなく、見た目を変えてみるのも効果的かもしれません。

 

・炊き込む:人参のすりおろし、さつま芋、トウモロコシ、うち豆など

・混ぜ込む:しらす、かつお節、ごま、青のり、鮭など風味のあるもの

・握る  :形をかえたおにぎりなど

・ワンプレート:おかずと一緒に彩りよく盛り合わせる

 

上記の工夫以外でも、新米や炊き立てのご飯、土鍋で炊くなど、少しの工夫で意外と食べてくれることもあります。我が家は、ストウブ鍋を購入した時、最初にごはんを炊いてみたら「ご飯が甘い」「おかずがなくても食べられる」とあっという間に子どもたちがおかわりをしてなくなってしまいました!

 

 

食べムラがある悩みは乳・幼児期に多く、成長と共に自然と何でも食べられるようになっていきます。食事中に叱られると、そのまま好き嫌いが続くこともあります。

目の前のママが「ごはんって美味しいね」と食べる姿を見せることで、ごはん=おいしいと脳にインプットされ、次第に自分の中の「おいしさ」に繋がっていきます。

少しずつ工夫もとり入れながら、ゆったりと成長を見守ってあげてくださいね!

 

 

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ますがた みき

ますがた みき

管理栄養士。1981年新潟県長岡市生まれ。県立女子短期大学専攻科食物栄養専攻を卒業後、長岡赤十字病院に6年勤務。現在はFood communicationsとしてフリーの管理栄養士で活動中。新潟県栄養士会所属。二児の子育て真最中。