「おかえり」といってくれた第二のふるさと
2018.04.15
春爛漫の神奈川県横浜市を離れ、
まだ寒さの残る新潟県十日町市へ向かう3月のはじめ。
中学校の同級生と母が東京駅で見送ってくれた。
自分で決めたことなのに、東京駅を離れると同時になぜか涙が止まらない。
休日で新幹線は満員なのに、恥も忘れて泣いてしまった。
家族、友人、11年も住んだまち、
その全てが私の大きな支えだった事に改めて気づかされた。
だけど十日町市に着くと、
会うひとみんなが「おかえり」と言ってくれた。
こんな私だけど、待っていてくれた人がたくさんいて
とても幸せだった。
このまちにも、家族のようなひとが沢山いると、そう思えた。
第二のふるさとで始まる新しい暮らし。
好きなひとたちと、好きなまちで、
働き、暮らし、生きていこうと決めた。
これからの楽しい日々や、わくわくする未来を想像すると
さっきまであんなに泣いていた私も
まだ雪をこんもりかぶった山を見て、自然と笑顔になった。
水沼 真由美
1994年、神奈川県横浜市生まれ。法政大学現代福祉学部卒。2018年3月に新潟県十日町市に移住。スノーデイズファーム(株)で新社会人としてスタート。働きながら社会福祉士を目指して勉強中。