諸岡家、ブラックリスト入り?! 妊婦編#5
2020.01.13
豪雪地・津南と豪雪地・妙高
どちらかを選ばなきゃいけないなんて、つまらない。
どちらも選びたいから、行ったり来たりする。
「二拠点居住」というライフスタイルへの憧れでもなく
ただただ、自分たちのしたい生き方を選びとってきた結果。
それが私たちの行ったり来たり婚です。
看護師からの呼び出し……
ある日のこと、いつものように夫とふたりで産婦人科に妊婦健診に行ったときのことです。
(夫はほぼ毎回健診の日は、妙高からはるばる来てくれました^^)
いつものように助産師さんと話していると、
「今日は看護師の方からお話したいことがあるので、ちょっとお時間ありますか?」
とのこと。
なんの話だろうな〜?
なにかよくない症状でもあるのかな……?
と半ば不安に思いながらも、夫と待合室で待っていると
「諸岡さん、ではこちらにお願いします。旦那さんはこちらで待っていてもらえますか?」
と。
なんの話かもわからず、わたしも夫もどことなく不安になりながらも、言われるがままに。
相談室のようなところに案内され、看護師さんの口から出て来た言葉とは……
諸岡さんちの事情
看護師(以下、看)「諸岡さんは、旦那さんは妙高市に住んでいらっしゃるんですか?」
私「そうです」
看「じゃあ、今はお一人で住んでいらっしゃる?」
私「そうですね」
看「出産は、里帰りされるんですね」
私「はい、そうです」
看「ええと、お子さんが生まれてからは……」
私「津南で子育てします。夫とは今のままです。」
看「……そうなんですか。……ご両親や親族の方はお近くには……?」
私「いないですね」
看「子育てのことなど、相談できるような方はいますか?」
私「はい、それは大丈夫だと思ってます(近所の方とか友人とか)」
看「まぁ、ご近所の方とか、助けてくれますよね」
私「そうですね、ありがたいです」
看「一応なんですけど、津南町の保健師さんの方にも、諸岡さんちの事情をお話しておいていいですかね?」
私「あ、はい。(うちの事情はもう知っていると思うけどw)」
他にも経済的なこととか不安なことはないかなど、いろいろ聞かれましたが、最終的には、津南町の役場(福祉保健課)とも連携をとって見守ってもらえるように連絡してくれたようでした。
実際、母子手帳をもらうときにも津南町の保健師さんとお話する機会はあり、多分同じような心配をされていたのですでにご存知だとは思いますが。
という以前に、役場の方たちは(津南も妙高も)諸岡家の事情はみなさんわかっていると思うので、いつも窓口に行くと面倒な手続きとかも親切にしてくれます(お手数おかけしてます)
子どもと家族をサポートしてくれる方々の存在
待っていた夫と
「うちはブラックリストだね」
と笑ってしまいました。
いや、真剣に心配していただいているので、笑ってはいけないところなんですけど、自分たち以上に気にしていただいて申し訳ないな〜という気持ちと、みなさんの心配をよそに、なんとかなるだろうとおおらかに構えていられる自分たちに笑ってしまいました。
こんなちょっと笑ってしまう出来事でしたが、今は世間を騒がせるような子どもにかかわる事件も多いので、保健師さんや看護師さんもいろいろな面からサポートをできるように配慮しているのだろうな、ありがたいなと感じる出来事でした。
子どもを授かって、改めて子どもやお母さんをサポートするこういった専門職の方々の重要性、心強さを感じます。
この場を借りて、いつもありがとうございますとお伝えしたいです^^
■行ったり来たり婚の津南拠点「Classic Lab 柳の家」
家主が出産・育児のため、2019年12月〜休業中。Classic Labのブログは随時更新しています。
■行ったり来たり婚の妙高拠点「こつぼねの家」
現在改修中。2020年8月オープンを目指して「古民家ぐらしであそび、つながる家」として準備中。
諸岡 江美子
スノーデイズファーム(株)webディレクター/保育アドバイザー。1987年、千葉県船橋市生まれ。東京都内の認可保育園にて5年間勤務、その後新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校、自然保育専攻に社会人入学。津南町地域おこし協力隊を経て、現在はClassic Labとして独立。雪国の「あるもの、生かす」という生き方を研究している。編集者、エッセイスト。