雪の日舎
行ったり来たり婚

誰かの想いを身にまとう〜戌の日の帯祝い 妊婦編#6

2020.01.17

豪雪地・津南と豪雪地・妙高
どちらかを選ばなきゃいけないなんて、つまらない。
どちらも選びたいから、行ったり来たりする。
「二拠点居住」というライフスタイルへの憧れでもなく

ただただ、自分たちのしたい生き方を選びとってきた結果。
それが私たちの行ったり来たり婚です。

 

 

戌の日の帯祝いをしました

8月も後半に入った頃、立て続けにあるものをいただきました。

 

まず、実母から送られてきたものがこれ。

「さらし」です。

さらしは、大きくなってきたお腹を支えたり、出産前後に緩む骨盤を支えるために昔からよく使われてきた、妊婦さんには必須のもの。

現代では、腹巻式の腹帯と呼ばれるものや、骨盤ベルトが一般的なようですが、母曰く、さらしの方がキツさを調整できるし、夏はさらっとして気持ちいいとのことでした。

 

また、私は妊娠するまで知らなかったのですが、妊娠5ヶ月目の戌の日には「帯祝い」をする風習があるのです。

 

なぜ戌の日かというと、昔から犬は子だくさんで安産の象徴とされてきたことから、その縁起にあやかって腹帯を巻くようになったそうです。

 

一般的には、神社やお寺で安産祈願を受けて腹帯を授かったり、その後家族で会食したりするようですが、うちは実家の地域のお祭りの際に神輿にさらしを入れて揉んでもらいました。

 

なので特に神社やお寺には行かず、戌の日に助産師さんにさらしの巻き方を教えてもらい初めて腹帯を巻きました。

 

 

また同じ時期に、友人からもこんなものをいただきました。

これも腹帯ですね。

 

友人の近所の神社で授かってきてくれました。

こちらは帯の中に入れるタイプのものだったので、助産師さんからアドバイスいただき、腹巻タイプの腹帯に縫いつけてみました。

 

こうして、5ヶ月目の戌の日からは、2タイプの腹帯にお腹を守ってもらうことになったのです。

 

誰かの想いを身にまとう幸せ

5ヶ月目となると、やっとなんとなくお腹が出てきたかな?と感じる頃だったり、後半には「ポコッポコッ」という胎動を感じられるようになったり、

 

「お腹の中に、赤ちゃんがいるんだな〜」

 

ということを実感し始める頃でもありました。

 

 

そんなときにいただいた二つの腹帯と安産を願ってくれる想い。

「誰かの想いを身にまとう」ということが、こんなにも安心感を与え、幸せな気持ちにしてくれるんだな〜ということを、初めて感じました。

私と夫、ふたりだけでなく、周りのいろいろな人からも誕生を心待ちにしてもらえてるよ。

安心して生まれてきてね。

腹帯をしたお腹をさすりながら、そんなことをたくさん伝えてあげようと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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諸岡 江美子

諸岡 江美子

スノーデイズファーム(株)webディレクター/保育アドバイザー。1987年、千葉県船橋市生まれ。東京都内の認可保育園にて5年間勤務、その後新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校、自然保育専攻に社会人入学。津南町地域おこし協力隊を経て、現在はClassic Labとして独立。雪国の「あるもの、生かす」という生き方を研究している。編集者、エッセイスト。