いよいよ里帰り!初めての「さみしい」という感情 妊婦編#13
2020.02.10
豪雪地・津南と豪雪地・妙高
どちらかを選ばなきゃいけないなんて、つまらない。
どちらも選びたいから、行ったり来たりする。
「二拠点居住」というライフスタイルへの憧れでもなく
ただただ、自分たちのしたい生き方を選びとってきた結果。
それが私たちの行ったり来たり婚です。
里帰りしたくない?!

▲里帰りの日は初めてまとまった雪となりました
さて、行ったり来たり婚マタニティライフ編もいよいよ佳境に入ってきました。
そうです。
里帰りの日がやってきました!
初夏に出産予定日を聞いたとき、「1月23日」というまさかの一番雪深い時期だったことから、その瞬間に里帰り出産をすることに決めました。
(雪道を運転して健診に通うのも嫌だし、滑ったら怖いしなぁと)
その頃は、久しぶりに実家で過ごす時間もいいなぁ、この機会に地元の友人や昔の同僚たちにも会いたいなぁ、なんて結構楽しみにしていたんです。
でも実際に里帰りの日が近づいてくると、なんだかあまり楽しみじゃなくなっていきました……。
その頃も夫は週1か2くらいでは津南に来てくれていたのですが、来るたびに「年内会えるのあと○回だね」とカウントダウン。
だんだんと「行きたくないなぁ」と思うように。
それでもあっという間に里帰りの日はやってきました。
4ヶ月も家を離れるのと、雪シーズンを迎えることもあり、準備にぬかりはないだろうか、荷物忘れてないだろうか、と里帰り当日は結局バタバタ……!
夫には車で越後湯沢まで送ってもらい、改札でお別れしました。
「さみしい」という感情が気づかせてくれたもの
この日は私の母が津南まで迎えに来てくれたり、シェアメイトも湯沢まで見送りに来てくれていたので、ワイワイしながらお別れしたのですが、新幹線に乗った瞬間さみしさが込み上げてきました。
実家に着くと、懐かしい気持ちにホッとしましたが、それでもやっぱりさみしいな……と。
自分の中でも、こんなに「さみしい」という気持ちを感じるとは思いませんでした。
翌日、夫からも
「えみちゃんに対して、こんなにさみしいって感情持ったの初めてかも」とLINEが。
お互いに、新潟でも普段離れて暮らしているし、里帰りくらいなんてことないかなと思っていました。
もちろん、「出産」という私たちにとっては未知のことが待っているという不安も影響しているのかもしれません。
でも、同じ離れているという環境でも、私たちにとっては行ったり来たり婚が、すでに「いつもの暮らしそのもの」になっていたんだなということを実感しました。
離れているからこそ、相手を想う時間は増える
里帰りしてから3週間後、私の元にあるものが届きました。
夫からのクリスマスプレゼントです。

▲トウガラシは私の母へのプレゼント(笑)クリスマス飾りにって言ってたけど、母は「魔除け」と言って吊るしていた(笑)
今までは「クリスチャンじゃないから」と言って、2人でクリスマスに特別なことをしたり、プレゼント交換したりはなかったのです。
でも、今年は実は私も夫にクリスマスプレゼントを送っていました。
びっくりさせようかなと思っていたのに、お互い同じことを考えていたようです。
離れているからこそ、相手のことを想う時間は増えます。
「いまなにしてるかな」
「体調崩していないかな」
「どんなことをしたら喜ぶかな」
想像する時間は、意外と楽しいものです。
そして、なんだかとても幸せな気持ちになります^^
(心配なこともありますが)
初めての「さみしい」という感情とともに、相手のことを想う時間を積み重ねて、生まれてくるこの子にたくさん愛を手渡せる夫婦に育っていきたいなぁ。
いよいよ、赤ちゃんに会える日も近づいてきました。
皆様に元気な赤ちゃんとともに報告できる日を楽しみにしています^^
■行ったり来たり婚の津南拠点「Classic Lab 柳の家」
家主が出産・育児のため、2019年12月〜休業中。Classic Labのブログは随時更新しています。
■行ったり来たり婚の妙高拠点「こつぼねの家」

諸岡 江美子
スノーデイズファーム(株)webディレクター/保育アドバイザー。1987年、千葉県船橋市生まれ。東京都内の認可保育園にて5年間勤務、その後新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校、自然保育専攻に社会人入学。津南町地域おこし協力隊を経て、現在はClassic Labとして独立。雪国の「あるもの、生かす」という生き方を研究している。編集者、エッセイスト。