どうして伝わらないの?そんなときは……
2018.03.12
日々、子供は遊ぶことに夢中です。
トイレに入っていても静かにしていません。自分で作ったのか、聞いたことのない歌を歌っています。
「掃除のお手伝いお願いね」と頼むと、最初はちゃんとやっているのですが、気づいたら雑巾を振り回しています。
すべての行動において「遊びに変換される」という、便利な機能が子どもにはついているみたいです。
ただ、親としてはやるべきことはちゃんとやってほしいというのが現実です。
そこで親と子どものでいくつかルールを決めています。
そのうちの一つ。
我が家では21時になったら、子どもは布団に入って寝ることになっています。
当然寝る前にはおもちゃを片付けなければいけません。
父「そろそろ寝る時間だからおもちゃを片付けてね」
子「・・・」
父「おーい、片付けて寝る時間だぞー。」
子「・・・」
父「聞こえているのかー!」
子「・・・」
父「こらーーー!!片付けなさい!!」
子 ビックン!
我が家のよくある一コマです。
ついつい聞こえていないのかと思い、次第に声は大きく怒った口調になってしまいます。
怒られた子どもはシュンとなり、その後冷静になった自分も大人気なかったかなと反省。
何かいい方法はないものかと考えながら車に乗っていたある日、ラジオで芸人さんが
「人って興味を持ってもらわないと耳には届かないんだよね」と。
それを聞いて
「もしかしたらうちの子も親の話に興味がないだけで、逆に興味を持てば話を聞くんじゃないかな」と思ったのです。
その夜、いつものように就寝前の片付けの時間がやってきました。当然おもちゃはちらかっています。いつもだったら「寝る時間だから片付けなさい」と言っているところですが、ぐっと我慢をして今回は耳元で「ねえねえ、そろそろ片付けて寝る時間だよ」と内緒話をするように話してみると、嘘のように遊んでいた子どもの手が止まり、片付け始めたんです。
今回は内緒話が結果的にうまくいきましたが、改めて考えてみると会話というのは話し手の一方通行では伝わりにくく、話し手と聞き手お互いの気持ちが合わさった時にはじめて伝わるものなのだと気づかされた出来事でした。
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中島 弘智
農事組合法人ふれあいファーム三ヶ村理事。1979年、新潟県越路町生まれ、神奈川県横浜市育ち。大学卒業後、4年間の農業関係の出版社勤務を経て十日町市に移住、就農。