夫婦の歩みと成長をどう計る?立ち戻る場所持っていますか。
2018.04.14
豪雪地・津南と豪雪地・妙高
どちらかを選ばなきゃいけないなんて、つまらない。
どちらも選びたいから、行ったり来たりする。
「二拠点居住」というライフスタイルへの憧れでもなく
ただただ、自分たちのしたい生き方を選びとってきた結果。
それが私たちの行ったり来たり婚です。
おかげさまで1周年!
新年度が始まる4月1日、わたしたちの行ったり来たり婚も1周年を迎え、2年目のスタートを切りました。
たくさんの方に支えられ、応援していただいて、本当に幸せな一年目でした。
結婚記念日は、「絶対忘れない日」として4月1日に決めたのですが、
なんだかんだ年度始めというのはバタバタしてしまうものですね……。結局1周年記念日はふたりとも予定があったので、フライングでお祝いをしました。
1周まわって、落ち着いた
この1年を振り返ってみると、バタバタと入籍、両家への挨拶、顔合わせ、地域への挨拶、結婚式準備、大阪での結婚式……そしてふたりとも働き方が変化する年でした。
本当にめまぐるしくて、入籍した日のことが遠い昔のように感じます。
最近はというと、「入籍」「結婚式」という一大イベントを終え、すっかり落ち着きました。
なんだかんだ「入籍」「結婚式」があると、二人でやることがあるので、会う機会も多かったんだなぁと思います。
それに比べて最近は、お互いが「仕事」に打ち込む時期でもあり、会う頻度は1〜2週間に1度くらい、結婚する前と同じくらいになりました。
「あぁ。なんだか元どおりだな。」
良くも悪くも、そんなふうに思っていました。
過去といまと、未来をつなぐ場所
そんなときに取り出したのが、この一冊のノートです。
実はこのノート、プロポーズのときに夫が渡してくれたもの。
「これからこのノートに、2人でいろんなことを刻んでいこうな」
という一言と一緒に。
1年前、入籍したときには、2人でこれから3年間くらいの夢と計画を書き込みました。
1年経ったいま見返してみると、
なんと1年前に立てた計画の通りに、ちゃんと進んでいるではありませんか!
「あぁ。なんだか元どおりだな、と思っていたけれど、こうして足跡を辿ってみると、ちゃんと前に進めているんだな。」
少し安心しました。
わたしたちは、
「過去」しか見えていないと、過去を羨んだり恨んだり、後ろ向きな人生に。
「いま」しか見えていないと、行き当たりばったりの人生に。
「未来」しか見えていないと、足元のふわふわした、夢見る夢子ちゃんになってしまいます。
大切なのは、「過去」でも「いま」でも「未来」でもない。
それぞれをつなぐ場所。
この足跡を辿ることで、自分と相手の変化や成長を俯瞰して見ることができます。
「わたしたち、それなりにできてるじゃん」
「あぁ、これはできなかったから、気にしようね」と。
諸岡家にとっては、このノートが立ち戻る場所になっています。
次回は具体的にどんなふうにノートをやりとりしているのか、少しだけおすそわけしたいと思います。おたのしみに。

諸岡 江美子
スノーデイズファーム(株)webディレクター/保育アドバイザー。1987年、千葉県船橋市生まれ。東京都内の認可保育園にて5年間勤務、その後新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校、自然保育専攻に社会人入学。津南町地域おこし協力隊を経て、現在はClassic Labとして独立。雪国の「あるもの、生かす」という生き方を研究している。編集者、エッセイスト。