雪の日舎
行ったり来たり婚

どのくらいの頻度で会ってるの?

2017.10.09

 

諸岡江美子と夫

豪雪地・津南と豪雪地・妙高
どちらかを選ばなきゃいけないなんて、つまらない。
どちらも選びたいから、行ったり来たりする。
「二拠点居住」というライフスタイルへの憧れでもなく

ただただ、自分たちのしたい生き方を選びとってきた結果。
それが私たちの行ったり来たり婚です。

 

 

どれくらいの頻度で会ってるの?

海辺デート

こんな質問をよくされます。

 

夫に言ったら、「俺もよく聞かれる!」とのこと。

 

なんだか自分たちよりも、まわりの皆さんの方が
わたしたち夫婦のことを心配してくれているようです。
(ありがたや~)

 

今日はそんな質問にお答えしようと思います。

 

 

まず、率直な答えとしては
「週1のときもあるし、月1のときもある」という感じです。

 

「え?さみしくないの?」とも聞かれます。

 

う~ん、これに対しての答えも
「さみしいときもあるし、そうでもないときもある」という感じです(笑)

 

 

 

一人ひとりの生き方が前提にあって、一緒にいる

 

私たち夫婦はお互いに、仕事とプライベートをはっきり分けているような生き方ではなく、
仕事も暮らしもひとつながりの生き方をしています。

 

今日は仕事!今日はお休み!という感覚ではなく、常に暮らしの中にいろんな生業や活動や

遊びが渦巻いているようなイメージです。

 

 

お互いにそういう人生を歩いているので、まぁなかなか予定は合わないんですよ(笑)

 

でもそんな生き方をそのままに流してしまったら、本当に会える時間がないので、
結婚を機にグーグルカレンダーでお互いのスケジュールを共有するようにしています。

 

濃いオレンジで表示されている予定が「諸岡家」の予定=ふたりが会える日。 それ以外の色はそれぞれの予定。

 

 

 

家族の予定は「諸岡家」として共有できますし、それぞれの予定や忙しさなども
なんとなく把握できるので私たちには使いやすいカレンダーでした。

 

 

 

ただ、ふたりの予定を全部共有して表示すると
カレンダーを見るのが嫌になってしまうくらいぐっちゃぐちゃになってしまうので
基本的には相手の予定は非表示にしておいて
「最近会ってないな~。なにしてるんだろ?」と思ったときに
相手の予定を表示し、空いている日を探したりしています。

 

結婚して半年走ってきて、ふたりの中では会えない期間が3週間を超えると
暮らしや活動のパフォーマンスが落ちてくるということがなんとなくわかってきました(笑)

 

なので今は3週間をひとつの目処として、予定を調整しています。

 

 

 

会えないときは、「なぜ会えないのか」を俯瞰して見てみる

 

それでも会えないときは会えないですが、それはそれで仕方ないというのも
お互いに共有しているから、成り立っているところもあります。

 

巷でよく聞く「私と○○、どっちが大事なの?!」
という感覚がお互いにないのです。

 

だって、会えないときって自分だったり相手ががんばっているときじゃないですか。

会えないときは「さみしい」という感情だけが前に出てしまいがちですが
少し引いて見てみるとほかの感情も湧き出てくるんです。

 

「いまがんばってるときなんだな」
「応援したいな」

 

そうすると、さみしいなと思っても、だからどうこうってことはないんですよね。

 

 

 

心はホットに、でも依存しないクールさを持つ

 

こうして書いていると「なんだかクールな関係だな~」と
思われるかもしれませんが

 

多分、クールな部分とホットな部分を持ち合わせているのだろうなと思っています。

 

例えば、どちらかが忙しくて会えない期間が長くなったとき、
もう片方が少し時間が空けば
びゅーんっと会いに行ったりもするフットワークの軽さも持っています。

 

そしてそれができるのがこの1時間15分という距離感でもあります。
(あ!雪降る真冬は無理ですけどね!)

 

あと割と関係がうまくいく秘訣は、「さみしい」と「会いたい」は
きちんと伝えることかなと思っています。

 

それは「さみしいから、もっと時間つくってよ!」という要望ではなくて
「さみしいね」という素直な気持ちの表現なんですね。

 

あとはふたりともそれで全部チャラにできるような
単純さがあるからかもしれません(笑)

 

ということで、まわりのみなさんの心配をよそに
私たちはこんなふうに新鮮で甘い(?)結婚生活を楽しんでいますし、
まだまだこれからもっと楽しくしていきますよ。

 

 

諸岡 江美子

諸岡 江美子

スノーデイズファーム(株)webディレクター/保育アドバイザー。1987年、千葉県船橋市生まれ。東京都内の認可保育園にて5年間勤務、その後新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校、自然保育専攻に社会人入学。津南町地域おこし協力隊を経て、現在はClassic Labとして独立。雪国の「あるもの、生かす」という生き方を研究している。編集者、エッセイスト。