雪の日舎
今日の佐藤の、かんがえごと

今年もありがとうございました!

2019.12.28

こんにちは、佐藤です。

 

すっかり年の瀬となりました。
今年も1年、本当にありがとうございました!
干し芋をご予約くださった皆様、本当にありがとうございます!!

 

今年は私自身の出産もあり、雪の日舎としてはゆっくりとした歩みだったと振り返ります。
思うように動けない間は、メンバーにもたくさん支えていただきました。
来年はメンバーの出産も控える予定で、それぞれ暮らしの変化やそれぞれのチャレンジを経ながら、必要なときに知恵を結集する、プラットフォームのようになれればと思います。

 

勝手ながらですが、今年の(私自身の…)トピックを振り返るとともに、来年に向けての抱負も書いてみたいと思います。

 

大切にしたいものを大切にし、今の暮らしの形に合わせて、仕事も暮らしも人生のあり方も、組み直したい

私自身も、雪の日舎もいろんな変化がありました。
以前のまま、同じように進むのではいけないことも感じました。
私自身のメンタルが崩れてしまったことも反省点です。
抱えきれず、身の丈以上のことをやりすぎてしまったのだと思います。

 

第二子を出産し、
自分のこれからを見つめ直す時間をたくさんいただきました。

 

まだ模索中ではありますが、
これからも大切にしていきたいものを、当たり前に大切にし、
今の暮らしの形に合わせて、仕事も暮らしも人生のあり方も組み直したい。
これは来年のテーマでもあります。

 

時間があるべき場所へ運んでくれる

昨年、私は自社加工施設の建設事業に失敗しました。
あれから、たくさん悩み切りました。
決まらないことに、毎日不安も感じました。
農業を続ける自信もなくしていました。

 

しかし、思いがけない形で、機会が訪れました。
移住当初から深く親交のある女性農家さんが、
誰でも使える共同加工所を建設するプランでトオコン(十日町ビジネスコンテスト)にチャレンジすると話があり、
「そこに干し芋加工の機械を入れて、再チャレンジしてみないか」と、お声をかけてくださいました。

女性農家を応援する共同加工所プランはトオコンにて優勝し、市からの助成も入り、来年から始動してゆきます。

 

この加工所プランでは、チャレンジしたい女性たちのワーキンググループというソフト運営が鍵となっています。すでに女子会が少しずつ始動しており、私自身、仲間ができることの心強さを改めて感じました。
長い長い暗いトンネルから、少しずつ、1mmでも、来年は前に進めれればと思います。

 

里山農業が生む、驚きや感動や発見を形にし、誰かの心も耕したい

冒頭にも書いたように、いろんなものが変化してきました。
やりたいこと、いまの状況と環境ではできないこと、できること、
産前産後、たくさん時間をいただき、
私が本当にやりたいことってなんだろう、
なぜ農業なのか、
なぜ十日町なのか、
なぜ、なぜ、なぜ、をたくさん自分に問い続けました。

 

今現在、行き着いた答えは、
師匠である橋場さんはじめ、集落の農家さんたちから受け取ってきた驚き・感動・発見・大切にしていきたい哲学をちゃんと形にして表現して、届けて、誰かの心も耕したい、という気持ちと、

家族がなによりも大事、という気持ちでした。

 

まずはできることから…と、
昔から好きだったけれど、知らず知らず封印していた「絵を描くこと」を再開して、
大切にしていきたい今までの学びや、驚き感動発見を棚卸ししてみよう、と早朝のひとりの時間にイラストエッセイを書くようになりました。

(決して上手ではありませんが…)何気なかった日々をもう一度丁寧に現像し直すことで、忙しさにかまけて取りこぼしてきたものを、アルバムにしまう作業をしているようです。描いていると、移住前に籾山さんからいただいた「小さなところに、宇宙を見るんですよ」という言葉を思い出しました。

私は、小さな地域、小さな日々には、数えきれないほどの感動と驚きと発見と価値が潜んでいるはず、と捉えました。
書くことで、見えるものがあるかも…とほぼ毎日更新しています。
来年以降も続けていきたいです。

▼Instagram
https://www.instagram.com/kanayan_farm/?hl=ja

▼note
https://note.com/kanakosato

 

授かった命、授かった機会、
感謝の気持ちを忘れずに、来年もまっすぐ、まっすぐ進んでまいりたいと思います。

 

来年も、みなさまにたくさんの幸せが訪れますように。

 

佐藤 可奈子

佐藤 可奈子

株式会社雪の日舎 代表。1987年、香川県高松市生まれ。立教大学法学部政治学科卒。大学卒業後、新潟県十日町市に移住、就農。「里山農業からこころ動く世界を」がテーマ。著書「きぼうしゅうらく〜 移住女子と里山ぐらし」