雪の日舎
今日の佐藤の、かんがえごと

新年のご挨拶 今年も里山農業からこころ動く世界を届けるために…

2020.01.08

あけましておめでとうございます。

本年も、雪の日舎をどうぞよろしくお願いいたします!

 

2020年の抱負は年末のご挨拶にも書かせていただきましたが、
https://snowdays.jp/archives/4689

 

雪の日舎としては今年も
「里山農業からこころ動く世界を」をテーマに
里山農業が生む、驚きや感動、発見を形にし、
立ち止まっている人たちの心を、耕し続けたいです。

私個人としては
2人の娘の子育てとともに、変化してゆく暮らしのなかで
働き方、人生のあり方を改めて組み直していきたいと思っています。
メンバーたちも出産をしたり、新たな挑戦をしたりと変化している中で、
雪の日舎も、わくわくをいろんな視点でつくっていくプラットフォームとして
仕組みを、最適な形に組み直していきたいと思っているところです。

一昨年、昨年と苦しい年が続きました。
実現したいこと、つくりたいものがなかなか実らない年でした。
雪の日舎を走らせた2年間で、多くのことを学ばさせていただきました。
たくさんのうまくいかないこと、失敗、後悔、絶望のなかで
1つだけ大きな収穫がありました。
それは、大切にしていきたいもの、本当にやりたいことに気づけたことです。
「師匠たちから受け取ってきた、里山農業が生む、驚きや感動、発見」。
「それらをちゃんと形にして、誰かの心も耕し続けたい気持ち」。
「授かった命と家族」。
この3つは、私にとって大切で、なにがあっても変わらぬ軸でありました。

雪の日舎は、私の人生そのもの。
地域で、女性で、農業をしていると変に目立ちますし、ありがたいことにいろんなことにお声をかけていただいてきました。
そのなかで、担い手として過度に期待されすぎること、過度に評価されすぎること、
地域課題解決のために多くを求められることなど、多々ありましたが
地域のためにがんばりたいからこそ、全力で頑張ってきました。
期待に応えるよう、挑戦し続けてきました。
しかし、自分の暮らしが変化してゆくなかで、本当の自分の気持ちに蓋をして、身の丈以上のことを頑張りすぎた結果、自分の身体だけでなく、大切にしたいものまでも、壊しかけていました。

その象徴が、加工所建設の計画だったかもしれません。

 

だからこそ、もう一度、スタート地点に立ちたい、という気持ちがふつふつ湧いてきました。
雪の日舎は、変化してゆくことを恐れず、柔軟にしなやかでありたい。
大切にしていきたいものを、等身大で守ってゆきたい。
昔のように、自分の時間を自分のためだけに全て十分に使えるわけではありません。
子育てしながら、残された限られた時間を、本当に大切だと思えるものにだけ、ちゃんと注いでいきたい。

 

不器用ながら、選択と集中を少しずつしてゆく雪の日舎を、
これからもあたたかい目で見守っていただけますと幸いです…。
今年1年もどうぞよろしくお願いいたします。

佐藤 可奈子

佐藤 可奈子

株式会社雪の日舎 代表。1987年、香川県高松市生まれ。立教大学法学部政治学科卒。大学卒業後、新潟県十日町市に移住、就農。「里山農業からこころ動く世界を」がテーマ。著書「きぼうしゅうらく〜 移住女子と里山ぐらし」