第4話 お米を美味しく炊く研究会〔前編〕3ステップで水を使い分ける!まずは美味しいお米の炊き方を教えてください!~新潟市コメタク×雪の日舎
2017.11.17
新米の季節がやってきました。
皆さんはもう新米を召し上がりましたか?
雪の日舎では新米販売に先立ち、「お米をおいしく炊く研究会」を開催しました。
今回は、新潟市内野町を中心に活動されている「コメタク」とコラボ企画です。
「コメタク」とは?
「米を炊く」行為そのもののこと。
「米を炊く」人たちの発信をしていくこと。
「米を炊く」を始めたい人のために米を売ること。
「私たちの豊かさは何か」という問いに対して、「米を炊くこと」という仮説を立てて、米を炊いています。
暮らしの中に「好き」と「隙」を増やしていきたいです。
(コメタクHPより引用)
このようなコンセプトで、新潟市内野町で活動されています。
今回は「コメタク」から吉野さくらさんとインターン生のたかやりょうこさんが来てくれました。
お米をおいしく炊く研究員
今回の研究員はこちらの5人。
コメタクの吉野さくらさんとインターン生の高矢さんの2名と、雪の日舎からはお米をつくっている佐藤可奈子、美味しいお米を炊きたい諸岡江美子、本日のコーディネーター水沼真由美の3名です。
それでは、早速スタートです!
準備するもの
準備するものはこちら。
普段使っている炊飯器、お米、計量カップ、冷たいお水2リットルくらい。
この4つです。普段使用されているもので大丈夫です。
今回は5合のお米で挑戦です。
それでは、美味しいお米の炊き方研究会スタートです!
洗米
まず、お米に直接当てないように、釜やボウルのふちに当てながら水を注ぎ、2~3回かき混ぜてすぐに水を捨てます。この時のお水はできるだけきれいなものを使うと美味しくなります。
最初の浸水でお米は70%も水分を吸うと言われています。今の精米機の性能はとても良いので、お米の周りの米ぬかはだいぶ少ないのですが、直接お水を当ててしまうと、米ぬかまで一緒に吸収してしまいます。そのため、炊いた時の香りに米ぬかっぽさが残ってしまう原因になります。一番初めのお水が肝心なのですね。
1回目のお水を捨てた後は、お米が浸るくらいの水を注ぎ、優しく10秒ほどかき混ぜます。
これを3~4回繰り返します。この時のお水はお米に直接当てても大丈夫です!
お米が割れてしまうと‘べちゃ’とした食感になってしまうので、お米が割れないようにやさしくかき混ぜるのがポイントです。
程よく透明になったら、浸水に移ります。
浸水
冬場は1時間くらい、夏場は30分くらいの浸水がおすすめだそうです。
浸水はできるだけ冷たいお水を使うと、雑菌の繁殖を防ぎ、炊きあがりがきれいになるそうです。お米から約1㎝くらい上でお米が隠れるくらいのお水で浸水をします。
今回は30分ほど浸水をさせました。
コメタク!
浸水が終わりました。ではお米を炊いていきましょう!
と、その前に…お米を炊くときのお水を新しくします。
お水を吸ったお米は白くて少しぷっくりしています。
浸水で使ったお水は捨て、釜に書いてある指定の線まで新しくお水を入れます。
この時は、できるだけ冷たいお水を使うと炊きあがりがきれいになります。
夏は氷を入れて炊くのもよいです!
それでは炊飯器のスイッチを入れて炊き上がるのを待ちます。
お米が炊けました!
お米が炊けました!炊飯器を開けると…
おおお!お米の粒が立っています!!美味しそうです!
これが粒の立つお米ですね~!
早速試食したいと思います。
お米の味の感想は…
ふっくらもちもちでとても美味しかったです!
お米を炊くときの1つ1つの動作をこんなに丁寧にやってみたのは私自身初めてのことでした。お水を変えること、洗い方、炊き方と動作のすべてに意味があることで、美味しいお米は炊けるのだと思います。
「お米の美味しい炊き方」というのは今回ご紹介した炊き方以外にも、いろいろな方法があります。その中の1つとして今回はこの炊き方をご紹介させて頂きました。
よろしければ実践してみてくださいね!
また、コメタクさんとのコラボでは、自分に合ったお米を選んでくれるお米屋さんの話や、お米の管理の仕方などを聞くことができました。こちらは後編で綴りたいと思います。
私も学んだことを普段の暮らしで実践していきたいです。
これからは美味しいお米が炊けそうです!
文 : 水沼真由美
講師
コメタク
Facebook:https://www.facebook.com/kometaku/
撮影協力
農家民宿 茅屋や
〒949-8612
新潟県十日町市新座乙764(三ツ山)
Tel:025-755-5676
Mobile:090-4454-1669
HP:http://tokamachi-kayaya.com/
Facebook:https://www.facebook.com/kayabuki.house.kayaya/
■「美味しいお米を炊く研究会」で使用した佐藤可奈子のお米はこちら
諸岡 江美子
スノーデイズファーム(株)webディレクター/保育アドバイザー。1987年、千葉県船橋市生まれ。東京都内の認可保育園にて5年間勤務、その後新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校、自然保育専攻に社会人入学。津南町地域おこし協力隊を経て、現在はClassic Labとして独立。雪国の「あるもの、生かす」という生き方を研究している。編集者、エッセイスト。
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