「実は〇〇がいるんですけど、一緒に撮ってもらっていいですか?」にキュンキュン。~新潟県津南町・野沢菜農家・小杉拓生さん
2017.10.16
週のはじめ、お休みモードから仕事モードへ切り替える朝、なんだか憂鬱ですよね。また、産休中のママたちも家族が仕事や学校へ向かい、赤ちゃんとふたりの時間が始まると思うと、よし!と新たな気持ちで朝を迎えているのではないでしょうか。そんな少し緊張気味の週のはじめに、農業男子のはぐくみパワーをチャージして、心地よい1週間を始めませんか。
このコラムは、雪国で作物をはぐくむカッコイイ男性たちを、雪の日舎女性メンバーがキュンキュンしながら紹介していくシリーズです。あなたが食べているそのお米、野菜、お肉・・・どんな人がはぐくんでいるか、知っていますか?農業男子たちのはぐくみパワーは、あなたのはぐくむ暮らしをさらに豊かにしてくれるはずです。
新潟県津南町・野沢菜農家・小杉拓生さん
住んでいるところ:新潟県津南町
作っているもの :野沢菜、にんじん、枝豆
キュンポイント :鮮やかな若葉のじゅうたんがよく似合う穏やかな笑顔
いつものゆるさと紳士的なスマートさのギャップ
農業のことや暮らしのこと、そして恋愛についても聞いてみました。
ー農業を始めたきっかけは?
農業を始める前はフリーターでした。
でもそろそろちゃんとした仕事をしたいなと思って、
どこかに勤めるという働き方ではなく、
自分でつくれる仕事をしたいと思いました。
だから農業を選んだという感じです。
私は新潟県見附市の出身なんですけど、
津南町で新規就農者制度があることを知って移住してきました。
2年間研修を受けて、いまは独立して4年になります。
ー農業の面白いところはどこですか?
自分で決められるところ。
忙しい時期は忙しいけれど、
人に指示されるのではなく、
ある程度自分で予定が組めます。
ー農業を実際にやってみて、思っていたのと違ったり、困ったことなどありますか?
また移住者としてもお答えいただけたら嬉しいです。
う~ん……特にないかなぁ(笑)農業に関してはさっきも言ったとおり、働き方のスタイルが自分に合っているので苦には思っていません。
津南町に関しては雪も多いけど、住みやすいし、すごくいいところですよね。移住者だけどファームハイツ(新規就農者用のアパート)に住んでいるから、まわりに同じように外から来た仲間がいっぱいいたのも大きかったです。
ー農業以外に楽しんでいることはありますか?
地域のバレーボールチームに参加させてもらって、町の大会などにも一緒に出たりしました。最近は行けてないんですけど(笑)そうやって地域の人たちと一緒に楽しめるのことがあるのはいいですね。
あと、これ自慢の車なんです。
で……
実は今日彼女もいるんですけど、一緒に撮ってもらってもいいですか?
ーもちろんです!
ーめっちゃカッコイイ車とキレイな彼女さんじゃないですか!美男美女とはこのことですね。
ーちなみに好きな女性のタイプは?「彼女がそのままタイプ」でもいいですよ(笑)
しっかりしている人。
最近は剛力彩芽が好きです(笑)
ーでは最後に作物のことでも、町のことでも、なんでもPRをどうぞ!
……手間暇かけているので、ぜひ食べてください。
ー小杉さん、ありがとうございました。
【撮影後記】
はにかんだ笑顔で謙虚な小杉さん、
お話を聞いているなかで
とても自然に畑に町になじんでいるのだなぁと
感じました。
インタビューに対しても
「こんな答えで大丈夫?記事になる?」と
心配していただきましたが(笑)
確かに一見するとこだわりや頓着がなさそうな
穏やかな雰囲気の小杉さんですが、
「自分でつくれる仕事をしたい」
という軸となる生き方が
ちゃんとまんなかにあるからこそ
ふんわりしていられるのだろうと思いました。
「農業大変じゃないですか?」
「移住大変じゃないですか?」
と聞いてしまいがちなのですが、
「そう?そんなことないよ、たのしいよ」と
ふわっと返してくれる小杉さん、
やっぱり素敵です!
そして、そんな小杉さんからのこの一言。
「今日、彼女もいるんですけど、一緒に写ってもいいですか?」
さらっと紹介するところがスマートすぎます。
こういうとき、ちゃんと紹介してくれる男性って
いいですよね~。
これ、キュンポイントでした(笑)
彼女さんは野沢菜の収穫なども手伝っているそうです。
撮影が終わると、家庭菜園のにんにくの芽を
一緒に数えている姿がほほえましいおふたりでした。
お話を聞いた人
小杉拓生 たくさん緑農園
(所在地)津南町谷内
(問い合わせ先)090-5327-4682
小杉さんの野沢菜は新進漬物、上進漬物の漬物に使われています。

諸岡 江美子
スノーデイズファーム(株)webディレクター/保育アドバイザー。1987年、千葉県船橋市生まれ。東京都内の認可保育園にて5年間勤務、その後新潟県妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校、自然保育専攻に社会人入学。津南町地域おこし協力隊を経て、現在はClassic Labとして独立。雪国の「あるもの、生かす」という生き方を研究している。編集者、エッセイスト。