雪の日舎
週のはじめに農業男子

素直な生き方がはぐくむ、まっすぐなおいしさ〜新潟県長岡市小国町 米農家・中條薫さん

2017.12.18

週のはじめ、お休みモードから仕事モードへ切り替える朝、なんだか憂鬱ですよね。また、産休中のママたちも家族が仕事や学校へ向かい、赤ちゃんとふたりの時間が始まると思うと、よし!と新たな気持ちで朝を迎えているのではないでしょうか。そんな少し緊張気味の週のはじめに、農業男子のはぐくみパワーをチャージして、心地よい1週間を始めませんか。

このコラムは、雪国で作物をはぐくむカッコイイ男性たちを、雪の日舎女性メンバーがキュンキュンしながら紹介していくシリーズです。あなたが食べているそのお米、野菜、お肉……どんな人がはぐくんでいるか、知っていますか?農業男子たちのはぐくみパワーは、あなたのはぐくむ暮らしをさらに豊かにしてくれるはずです。

 

新潟県長岡市小国町 米農家・中條薫さん

米農家の中條薫と家族

住んでいるところ:長岡市小国町横沢
作っているもの:お米(コシヒカリ)
キュンポイント:子どもたちの面倒もよくみる家庭的なところ

 

農業のことや暮らしのこと、そして家庭での姿についても聞いてみました。

 

―農業を始めたきっかけは?

実はこれといった動機はなく、なんとなく流れで、ですね。京都の大学を出て、学生の頃からバイトしていた服屋にそのまま就職して、そのとき付き合っていた彼女(現在の奥さま)が同じ故郷の新潟に帰るのをきっかけに一緒に地元に帰りました。そこで父親が所属する組合に入ったかたちです。

―農業の面白いところはどこですか?

完全に自分の意志だけではできないところ。自然を前にすると人間なんてちっぽけで、自分の思い通りにはならないと痛感します。ダイレクトに自然の偉大さ、宇宙を感じます。それが魅力ですね。

―逆に、大変に思ったりしないのですか?

1年に1回しか作れませんから、毎年自分なりに研究しながらやってます。自然相手に試行錯誤することは面白いですよ。もちろん失敗もあります。でも失敗してもそこから得れるものは物凄くあるから、「あ〜だめだ〜!!」とはなりません。たぶん、流れのまま生きている自分の性格に合っているのだと思います(笑)。

雪国の農家

―農業をやってみて思っていたことと違うこと、困ったことはありますか?

米作りのことを何も知らない状態で組合に入ったので、最初は先輩方に言われるままやっていました。2年目で無農薬の米作りに興味をもって、よこさわでも無農薬栽培に取り組みたいと提案しましたが、あまりいい顔はされませんでした。

無農薬はそれなりのリスクがあります。手間はかかるし収量も減る。「何も知らない生意気な若者が何を言っている」と思われても仕方ありません。

だけどよこさわは恵まれています。理解ある先輩方のおかげで、やりたいことに挑戦させてもらえました。他の組合ではあまりできないことだと思います。

もちろん、成果は出さなければいけないので頑張りました。限られた人員でどうやれば効率がいいか?収量を確保するには?肥料は?売り先は?などなど、課題も組合内で相談しながら進められたので、チームとしてもまとまって軌道に乗れた感じです。

当時いきがってる若者だったからこそ挑戦できたので、あのとき生意気言っててよかったと思っています(笑)。

―農業以外に楽しんでいることはありますか?

温泉が大好きです。家族旅行で泊まる宿も、絶対温泉つき!

―好きな女性のタイプは?

芸能人で言うと、満島ひかり、蒼井優、臼田あさ美。見た目が好き!

―冬は何をしているのですか?

シーズンオフは書類や事務作業もありますが、旅行に出かけたりゆっくりしています。休むことも来年のシーズンに繋がる大切なこと。もちろん家族との時間も大事にしたいので、時間のあるこの時期は率先して子どもの保育園の送り迎えもするし、洗濯物も干しますよ!

 

農家夫婦

―最後に、PRをどうぞ!

「売りたい」より「作ってて楽しい」という気持ちのほうが強くて、売るのはあまり得意ではありませんが……。

よこさわの強みは、個性的な集団が作る強いチーム力です。仕事で一番大事なのは社内環境。良いチームが作る米は美味しいと思います。ぜひ、食べてみてください!

–中條さん、ありがとうございました。

 

〔撮影後記〕

その時のノリや雰囲気、流れのままに自分に素直に生きている中條さん。
気持ちのままを言葉にする中條さんの横で、しっかりと通訳してくれるマネージャー的な奥さま初映さん。二人のあうんの呼吸と、時にはボケとツッコミをする姿に、こちらまで幸せな気持ちでいっぱいになる時間を過ごさせていただきました。

写真撮影でも、初映さんの胸に抱かれて眠る、次女のゆきちゃんの頭をなでる中條さん。ママ目線からもキュンポイントでした。

赤ちゃんが生まれた夫婦

 

「お米の美味しさは、生産者が作っていて楽しいことから始まる」

 

と語る中條さん。このご夫婦をみれば、よこさわのお米の美味しさが分かるような気がします。

 

赤ちゃんが生まれた夫婦

 

お話を聞いた人

中條薫 農事組合法人よこさわ
所在地:長岡市小国町横沢
Tel:0258-86-8808
FAX:0258-86-8876
Mail:info@yokosawa-jau.com
HP:www.yokosawa-jau.com
Face book:facebook.com/yokosawa.jau/

農事組合法人よこさわ

ますがた みき

ますがた みき

管理栄養士。1981年新潟県長岡市生まれ。県立女子短期大学専攻科食物栄養専攻を卒業後、長岡赤十字病院に6年勤務。現在はFood communicationsとしてフリーの管理栄養士で活動中。新潟県栄養士会所属。二児の子育て真最中。