雪の日舎
はじめまして、雪の日舎です。

第6話 「命の営みに向き合い続けて」管理栄養士・ますがたみき編〜はぐくみストーリー〜

2017.09.29

 ここでは、メンバーたちが、今にいたるまでにはぐくんできた各々のストーリーを、ご紹介します。4人目はますがたみきです。

 

はじめまして、ますがたみきです

私は新潟県長岡市で生まれました。育ちも、就職も、結婚も、子育てもこの地で過ごしました。この場所を離れずに暮らす理由。それは、生まれ育った新潟県への愛着や過ごしやすい環境もありますが、食も風土も自慢できる故郷だからです。

現在は、やんちゃな6歳の息子と3歳の娘の子育てに奮闘しつつ、この4月からフリーランスの管理栄養士として仕事を始めました。

フリーランスの仕事を選んだ経緯や「雪の日舎」との出会いを、自己紹介もかねてお話させていただきます。

 

「育てる」ことの喜びを知った幼少期

私は植物や生き物が好きな父の影響をうけ、小学生時代は色んな昆虫を飼っていました。その時の将来の夢は「虫博士になること」。昆虫図鑑を片手に名前を調べ、飼い方を学び、田んぼや草むらが宝箱のように見えました。

この地球は人間だけのものではなく、様々な命の営みがあり、お世話をした小さな幼虫が立派な成虫となって飛び立つ時の感動は忘れられず、「育てる」ことの魅力を知りました。

中学・高校生になり、「育てる」魅力は子どもたちへと目が向きました。児童館の先生としてアルバイトをしたり、小学生の時好きだった担任の先生と文通をしたりと、子どもたちが健やかに育つために何ができるのかを考えるようになりました。

 

命の現場でみたもの

私は、小さい頃から生き物が食べて成長していく姿を間近で見ていたこともあり、食と命のつながりにも興味をもち、大学は食物栄養学科を専攻し「子どもの食育」を研究しながら管理栄養士を目指しました。

卒業後は、急性期病院で6年間働きました。そこでは献立作成や病気の方の栄養相談と共に、医師や看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、検査技師など様々な職種がチームを組み、患者さんに一番合った治療法を見つけ出す「チーム医療」のメンバーとして、命と向き合う日々でした。

食べることは生きること。命をつなげたい、少しでも「食べることができた」と笑顔になってほしい。そんな強い思いから、病院ではなるべく患者さんのベッドサイドへ足を運びました。

その中で、全く食べられなかった方が少しずつでも食べられるようになり、笑顔を取り戻し、会話ができるようなり、歩いて退院した姿を見た時には本当にやりがいを感じました。

しかし、回復に向かう患者さんばかりではありません。栄養相談を繰り返しても、長年の食習慣が変えられず病気が悪化してしまう方や、生活習慣病で亡くなる方も多く見てきました。

「どうすれば救えたのだろう」。「人はどの時点で健康的な食習慣を身につけられるのだろう」と考えるようになり、病気を発症する前の予防医療に目を向け始めました。

 

命のバトン

そんな時、新しい命が宿りました。この小さな命を全力で守り、今まで経験してきた「育てる」魅力や「命」の尊さを我が子としっかり向き合いたいと退職を決め、育児をスタートさせました。

可愛い我が子との毎日は、大きな幸せと大変さが入り混じった、実に濃い時間です。知識があることと実践することは全く別物。初めての経験に戸惑い、色々調べてもその通りには行かず、こんなにも育児は難しいものなんだと実感する日々です。

子育てに奮闘し、出会ったお母さん達と話をして気づいたことは「子どもの食」に関する共通の悩みを持っていることでした。迷った時はインターネットで検索するものの、様々な食の情報があふれ、「こうでなければいけない」答えに縛られながら育児をされている方も多いよう思います。それと同時に、人が食習慣を身につけていくのは離乳食を食べている時から始まり、お母さんから子どもへ命のバトンをつないでいることを感じたのです。

私は管理栄養士として、同じ母親として、迷い悩んでいるお母さん達のそばに寄り添い「自分らしい子育て」「楽しい子育て」につながるように少しでも役に立ちたい、子どもたちの未来が健やかであるように力になりたいと、フリーランスで仕事を始めました。

現在、長岡市の委託を受けて離乳食相談や調理実習、小学生への食育、特定保健指導、高齢者への介護予防セミナーなど幅広い年齢層の食に関わらせていただき、また個人でお母さん向けに「子どもの食」に関するセミナーを開催しています。

 

雪の日舎との出会い

フリーランスとして働き始めてすぐに、佐藤可奈子さんと出会いました。佐藤さんが私の主催するセミナーに参加してくださり、そこから「雪の日舎」とのご縁をいただきました。

佐藤さんやメンバーの方々の未来へ希望をつないできたいという熱い想いに共感し、大好きな故郷の新潟からはぐくむ方たちへ手紙のようなメッセージが贈れるように、「食」の部分から笑顔につながるお仕事ができたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。